以前より低カロリーのものが増えてきて、
そんな低カロリー商品に多く使われているのが「
でもこのカロリーゼロ糖分は少しやっかいで、
カロリーゼロなのに何故なのでしょうか。
この記事では、
この記事を読むと分かること
- 甘味料の種類
- カロリーゼロのメカニズム
- 人工甘味料がカロリーゼロなのに太る理由
- カロリーゼロでも太らない方法
目次
カロリーゼロの糖分とは
カロリーゼロとは何なのかを理解するために、
甘味料は大きく「天然甘味料」と「人工甘味料」の2つに分けることができます。
この天然甘味料や人工甘味料という大きな括りの中にカロリーゼロの糖質が含まれています。
したがって天然甘味料だからカロリーがある、人工甘味料だからカロリーゼロというわけではありません。
天然甘味料の中にもカロリーがないものも存在します。
天然甘味料
天然甘味料として1番有名なのはおそらく砂糖でしょう。砂糖は、
砂糖以外にもハチミツ、ステビア、
天然甘味料の多くは1gあたり4kcalあります。
ただステビアは例外で砂糖の200〜300倍の甘さを持っている
天然甘味料の中にもカロリーゼロの糖質があるのです。
人工甘味料
天然には存在せず、人間が化学の力によって作り出した物質を「
アスパルテーム、アセスルファムK、
人工甘味料の特徴は非常に甘味が強く、
ゼロカロリー糖分の多くは人工甘味料によってできています。
糖アルコール
名前的に人工甘味料の一種だと勘違いする人が多いのが「
糖アルコールは天然にたくさん存在し、キシリトール、
⚪︎⚪︎トールという名前の成分は糖アルコールになります。
糖アルコールは糖質に水素がくっついた状態のものです。(糖質+水素=糖アルコール)
このアルコールができることで、甘みが発生し、
例えばキシリトールは砂糖と同じ甘さなのに対して、1gあたりの
また甘味料の定番になりつつあるエリスリトールは砂糖の80%程
糖アルコールの多くは低カロリーですが、
代表的なカロリーゼロの糖質
よく食品に使用されるカロリーゼロの糖質には次の4つの種類があります。
もちろんこれ以外にもたくさんのカロリーゼロ糖質は存在しますが、癖が強かったり、渋みがあったりするので、この4つに落ち着いているようです。
カロリーゼロの糖質
- ステビア
- エリスリトール
- 羅漢果
- 人工甘味料各種
ステビアや羅漢果は砂糖よりも何百倍も甘いので、ごく少量で十分な甘さを発揮できるため、カロリーゼロとして扱われます。
人工甘味料やエリスリトールは体に吸収されない特性をもっているので、カロリーゼロになります。
人工甘味料以外の3つの甘味料は天然に存在しているものを人間の手によって抽出しているものです。
つまり、「カロリーゼロ=人工甘味料」というわけではなく、
人工甘味料はカロリーゼロでも太る
甘味料について一通りみてきたところで、
人工甘味料の危険性は盛んに研究が行われてきており、具体的なリスクが明らかになっています。
人工甘味料の危険性
- 食欲が旺盛になり、砂糖よりも太るリスクが上昇する
- 糖尿病リスクを高める
- うつ病リスクを高める
一つずつ詳しく見ていきましょう。
人工甘味料は砂糖よりも太る
カロリーゼロの中でも特に人工甘味料を摂取すると砂糖よりも
人間を対象に砂糖だけ、
マウスを通常の餌に加えて次のヨーグルトを12週間食べさせた試
- サッカリン入りのヨーグルト
- アスパルテーム入りのヨーグルト
- 砂糖入りのヨーグルト
次のグラフがそれぞれのヨーグルトを食べたマウスの体重増加量を表しています。
人工甘味料であるサッカリンとアスパルテームを摂取した群は砂糖に比べて体重が増加していることが分かります。
人工甘味料であるアスパルテームはカロリーがゼロなので、砂糖よりも摂取カロリーは抑えられるはずです。
しかしトータルカロリーを見てみると、人工甘味料・砂糖問わず同じカロリーを摂取しています。(下グラフ参照)
ヨーグルトからの摂取カロリー
トータル摂取カロリー
つまり
この過食こそが人工甘味料の恐ろしさです。
我々の体には甘みを感じるセンサーが膵臓に備えられています。
人工甘味料をとると、このセンサーが刺激を受けて、
そしてインスリンを分泌することで血糖値が下がります。
実際には人工甘味料は体に吸収されないので血糖値をあげません。
こうなると体はエネルギーを強烈に欲するようになり、
人工甘味料を使うことで、摂取カロリーは抑えられますが、
カロリーゼロだからって安易に人工甘味料に手を出してしまうと痛い目にあるかもしれません。
人工甘味料は糖尿病リスクを高める
信頼性の高いメタアナリシスによると、
砂糖も人工甘味料も糖尿病リスクを高めることに変わりはありませ
糖尿病リスクを人工甘味料が高めてしまう原因も先ほど説明した空
カロリーゼロの天然甘味料は太らない
代表的なカロリーゼロの天然甘味料である「エリスリトール」と「ステビア」は安全性が確認されています。
糖アルコールの一種でカロリーゼロのエリスリトールを調査した研
またステビアはインスリン抵抗性を改善し、
どちらも不必要にインスリンを分泌させるものではないので、食欲が高まってしまうリスクや低血糖の心配もないでしょう。
全ての天然甘味料について安全だとは言えませんが、
天然甘味料の安全性
- エリスリトール:インスリン分泌が起こらない
- ステビア:インスリン抵抗性を改善する、抗酸化作用を持つ
天然のカロリーセロは人工甘味料に比べて安全性が高い
おすすめのカロリーゼロ糖質はラカント
糖質によるカロリーを抑えたいときは、人工甘味料を避けて、カロリーゼロの天然甘
ただカロリーゼロの天然甘味料はあまり美味しくありません。
ステビアは独特のクセがありますし、
そこでエリスリトールと羅漢果を組み合わせて作られた商品が「
これはエリスリトールの癖を羅漢果で打ち消した画期的な甘味料で
羅漢果は長寿の神果とも呼ばれ様々な病気の予防と治療に使われて
▽ラカントを使って低カロリーのスコーンを作ってみました。カロリーオフのお菓子の参考にして下さい。
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まとめ
- カロリーゼロの甘味料には「天然」と「人工」がある
- 人工甘味料は肥満・糖尿病・うつ病リスクを高める
- 天然甘味料は副作用が確認されていない
- 天然甘味料で味も砂糖にかなり近い「ラカント」がおすすめ
最後までお読みいただきありがとうございました。それではまた!
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参考文献
[1]Saccharin and aspartame, compared with sucrose, induce greater weight gain in adult Wistar rats, at similar total caloric intake levels