筋トレを初めてから5年たった私は「筋トレこそ最強のダイエット方法」だと思うようになりました。
もともと私は太りやすい体質なのに加えて、大食いという、まさに太るために生まれてきたような存在でした。
そのため、何度もダイエットしてはリバウンドするか途中離脱を繰り返してきました。
しかし筋トレと出会ってからは以前のように太らなくなりました。
小食になったとかそういうわけではありません。今でも1食でご飯2合を食べますし、甘いものだってアルコールだってやめていません。
筋トレにはランニングなどの有酸素運動では絶対に得られない二つのダイエット効果があります。
それは「脂肪細胞の変化」と「筋肉量の増加」です。
この記事では脂肪細胞の変化に着目して筋トレのダイエット効果を説明していこうと思います。
この記事を読むと分かること
- 脂肪細胞の種類
- 筋トレをすると脂肪細胞はどう変化するのか
脂肪細胞の種類
脂肪細胞は大きく2つの種類に分けることができます。
一つは「白色脂肪細胞」です。これは牛ステーキの脂身部分や豚肉の脂身など白い色をしています。
トリグリセリドと呼ばれる白い中性脂肪を多く含んでいるので、白色に見えるのです。
二つ目は「褐色脂肪細胞」です。
これは白色のトリグリセリドに加えて、ミトコンドリアと呼ばれるエネルギー生産工場を持っているのが特徴です。
ミトコンドリアは細胞内でエネルギーを作り出す重要な役割を持っています。ミトコンドリアは赤色なので、それを多く含む褐色脂肪細胞も赤味がかった色になり、茶色に見えるのです。
脂肪細胞の種類
- 白色脂肪細胞
- 褐色脂肪細胞
- (ベージュ脂肪細胞)
褐色脂肪細胞はエネルギーを作り出す
脂肪というとエネルギーをため込んでいるイメージがありますが、褐色脂肪細胞は違います。
先ほど説明したように褐色脂肪細胞はミトコンドリアを持っているので、中性脂肪であるトリグリセリドを分解して、熱に変換する作用を持っています。
個人差が大きいですが、人には約40gほどの褐色脂肪細胞があると考えられています。
たかが40gの褐色細胞ですが、体温維持に必要な熱量のうち約20%が褐色細胞由来だと考えられています。
残りの60%は筋肉、20%は肝臓や腎臓などの臓器です。
仮に褐色細胞を数十グラム増やすことができれば、基礎代謝が非常に大きくなり、痩せやすい体を手に入れることができるでしょう。
ベージュ脂肪細胞
ダイエットに効果的な褐色脂肪細胞を増やしたいと思った方が多いのではないでしょうか。
実は最近の研究で白色脂肪細胞が一部褐色脂肪細胞に変わる現象が確認されています。
ただすべての白色脂肪が褐色脂肪に変わるわけではないので、白と褐色の中間色である「ベージュ脂肪細胞」が出来上がります。
ベージュ脂肪細胞はミトコンドリアを含んでいるので、褐色脂肪細胞と同じくエネルギーを生み出すことができます。
白色脂肪をベージュ脂肪に変える方法
白色脂肪をベージュ脂肪に変える方法は「筋トレ」です。
筋トレは有酸素運動に比べて約2倍もベージュ脂肪を作りだす力が強いです。
筋トレによって放出される「イリシン」と呼ばれる物質が白色脂肪に働きかけ、ベージュ脂肪に変換してくれます。
ベージュ細胞が増えれば、周囲の白色脂肪を燃焼してエネルギーに変えてくれるので、脂肪をどんどん落とすことができます。
また先ほどの説明でも出てきましたが、筋肉は褐色脂肪細胞以上のエネルギー工場です。筋トレで筋肉を増やすことでも基礎代謝をアップでき、自然と痩せやすい体を作ることができます。
▽筋肉が増えることで1年間で5kgも脂肪を落とすことができます。詳しくはこちらの記事をお読みください。
筋トレのダイエット効果が凄い!一年頑張れば何もしないで5kg痩せる体に
筋トレのダイエット効果
- 白色脂肪をベージュに変えて基礎代謝を増やしてくれる
- 筋肉量を増やし基礎代謝を増やしてくれる
「脂肪細胞の変換」+「筋肉量増加」で1年間で5kg以上の脂肪を落とす効果が期待できる。
筋トレで痩せやすい体を手に入れよう
何度もダイエットを挫折してきた私は「ダイエットをしようとするからダメ」という結論に至りました。
痩せようとするあまり、極端な食事制限やキツイ有酸素運動をしてしまいがちです。そうするとダイエットそのものに嫌気がさしてしまい、やがて挫折してしまいます。
その点筋トレはただ続けているだけで、どんどん代謝がよくなって勝手に痩せていくことができます。
筋トレでベージュ脂肪細胞を増やして、理想のボディを手に入れましょう。
まとめ
- 褐色脂肪細胞は熱エネルギーを生みだすことができる
- 筋トレで白色脂肪を褐色に近いベージュ脂肪に変えることができる
- ベージュ脂肪細胞を増やすことで、周囲の脂肪が燃えやすくなり、痩せやすい体になる
最後までお読みいただきありがとうございました。
それではまた!
▽最新エビデンスに基づいた筋トレ方法はこちらで確認できます。
-
【筋トレ方法・総まとめ】これさえ読めば全てわかる筋トレ指南書(トレーニング基礎編)
続きを見る