NO(エヌオー)サプリメントが筋トレをしている人たちの中で定番になりつつあります。
しかしNOに関する知識を持っている人はあまりいないのが現状です。
そこでこの記事では「何故NOが筋トレに有効なのか」を詳しく解説していきたいと思います。
この記事を読むと分かること
- NOの効果
- NOが血流を良くするメカニズム
NOの効果
NO系サプリメントが人気になった理由はずばり「効果を実感しやすい」からでしょう。
筋トレ系サプリメントの多くは筋肥大が速くなるといったものが多く、なかなか効果を実感しにくいです。
NO系サプリは「血管を拡げる効果」があるので、トレーニング中にパンプしやすくなったり、体が熱くなったり、飲んですぐに効果ができます。
このように効果を実感しやすいというのがNO系サプリの特徴です。
NOがもたらす効果は次の4つがあります。
NOの効果
- 血管拡張
- 骨の強化
- 筋肉細胞の増加
- 免疫力向上
この中でも特に重要なのが「血管拡張効果」です。
血管が広がることによって、どんな嬉しいことがあるのか詳しく説明していきます。
トレーニング中に疲れにくくなる
トレーニング時に必要なエネルギーは筋肉中のクレアチンリン酸系により生成されます。しかしクレアチンリン酸系は高強度のトレーニングですぐに枯渇してしまいます。
するとクレアチンリン酸系を引き継ぐ形で解糖系からのエネルギー供給が高まります。
解糖系は血中グルコースや筋グリコーゲンなどの炭水化物を分解する過程で得られるエネルギーをATP再合成に使うシステムになります。
解糖系は糖質を使うため、たくさんのエネルギーを生み出すことができます。
しかしこのシステムは最終的に乳酸を産生してしまう欠点があります。
乳酸濃度の上昇は筋肉のPhを酸性に傾けてしまい、酵素の働きを阻害するためにエネルギー供給ができなくなったり、筋肉を収縮できなくなってしまいます。
セット終盤で筋肉が焼け付くような痛みを感じたり、筋肉が動かなくなるのはこの乳酸が原因だといわれています。
NO系サプリメントをトレーニング前に摂取しておくと、トレーニング時には血管が広がり、血流がよくなっています。
この状態でトレーニングを行うと、解糖系により産生した乳酸が血液の流れにのって、筋肉の外へと排出されます。
その結果、筋組織のPhが酸性に傾きにくくなり、レップ数が増えたり、長時間のトレーニングを行っても疲労を感じにくくなるのです。
栄養成分が全身にいきやすくなる
NOにより広がった血管はトレーニング中だけでなく、トレーニング後にも活躍してくれます。
トレーニング後の筋肉はエネルギー源となるグリコーゲンや筋肉を合成するのに必要なアミノ酸を欲しています。
グリコーゲンやアミノ酸がなければ筋肉を合成できないどころか、筋肉が分解される原因になってしまいます。
そのためトレーニング後はなるべく早く各栄養素を筋肉に運ばなければいけません。
NO系サプリの摂取で血管を広げておけば、血流がよくなり、摂取した栄養素が全身に行き渡りやすくなります。
栄養素が筋肉に行き渡れば、筋肥大が促進され、疲労回復も早くなります。
NOが血管を広げるメカニズム
NOが血管を拡げるメカニズムを理解するために、まず血管の構造を見ていきましょう。
(画像引用元:https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_131.html)
動脈は次のイラストのように、外膜、中膜、内膜の3つの層で構成されています。
血管の一番外側には「外膜」があり、血管を保護する役目を持っています。
外膜の内側には「中膜」があり、平滑筋という筋肉と2種類の線維で構成されています。中膜は血管を伸び縮みする役割をもっています。
血管の一番内側にある「内膜」は内皮細胞と内皮下組織で構成されていて、NO産生を行う場所になっています。
内膜にある内皮細胞は、血流が速くなると、血管拡張物質であるNOを産生します。
放出されたNOは中膜にある平滑筋に作用して、平滑筋の緊張を緩め、その結果血管が広がります。
血管を広げる働きは、放出されるNOの量と深く関わっていて、NOがたくさん放出されるほど血管が柔らかくなり、血流が良くなります。
なぜNOを出すためにアルギニンが必要なのか?
でもなんでNOサプリはNOではなくてアルギニンが入っているの?
NOは反応性が高く、空気と触れることでNO2やNO3といった物質に変換されてしまうため、生理的な活性を失ってしまいます。
そのためNOのもととなる物質を摂取して、体内でNO産生を増やすことが大切になります。
このNOの元となる物質が「アルギニン」と「シトルリン」です。
この二つのアミノ酸は体内でNOを放出するので、NO系サプリメントには必ず使用されています。
NO系サプリメントでトレーニング効果を高めよう
NOの効果について解説してきましたが、いかがでしたか?
今までNOを飲んでこなかった人はこの機会に飲んでみることをおすすめします。
わたしはシトルリンをトレーニング前に摂取していますが、トレーニング中にすごく元気が出たり、ものすごくパンプしたりと効果を実感しています。
個人差はもちろんあると思いますが、試してみる価値はあります。
まとめ
- NOは血管を広げることで「疲労緩和」「筋肥大促進」効果がある
- NOは直接摂取できないので、アルギニンやシトルリンを摂取して体内でNOを作る必要がある
▽アルギニンやシトルリンの摂取方法についてはこちらの記事で徹底的に解説しているのでぜひ参考にしてください。
▽NO系サプリメントのおすすめランキングはこちら
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最後までお読みいただきありがとうございました。
それではまた!