砂糖のようで砂糖じゃない。
甘いんだけど、カロリーがない。
ダイエットにとても便利なカロリーゼロの糖質があります。
各メーカーが色々なカロリーゼロ商品を出していますが、
でもカロリーゼロというのは、なんだか"気持ち悪い"と思う方も多いはず。
この記事ではパルスイートの正体と健康への影響について詳しく見
この記事を読むと分かること
- パルスイートに含まれるアスパルテームの危険性
- パルスイートの危険性
- 安全なカロリーゼロ甘味料
パルスイートとは?
「パルスイート」は味の素が販売するゼロカロリー甘味料で、次の3つの特徴をもっています。
- アミノ酸から生まれた甘さの低カロリー甘味料
- 砂糖と同じ甘さでカロリー90%カット・糖類ゼロ!
- 使用量1/3で砂糖と同じ甘さ(重さの場合は1/4)
(味の素公式HPより)
パルスイートは甘味料としてアミノ酸の一種「アスパルテーム」を主に使用しています。
アミノ酸と言っても天然に存在するものではなく、人間が作り出した人工甘味料です。
パルスイートは砂糖の3倍の甘みをもっているので、使用する際は必ず砂糖の1/3の量を使うようにしましょう。
アスパルテームの危険性
最近の研究により、パルスイートの主要な甘味料である「アスパルテーム」には次の健康リスクがあることが明らかになっています。
アスパルテームの危険性
- 砂糖よりも太る可能性がある
- 糖尿病リスクが高まる
- うつリスクが高まる
カロリーゼロだからダイエットできると思いきや、実はそうでもないみたいです。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
カロリーゼロでも砂糖より太る可能性がある
人工甘味料を摂取すると、砂糖よりも
人間を対象に砂糖だけ、
マウスを通常の餌に加えて次のヨーグルトを12週間食べさせた試
- サッカリン入りのヨーグルト(人工甘味料)
- アスパルテーム入りのヨーグルト(人工甘味料)
- 砂糖入りのヨーグルト(天然甘味料)
次のグラフがそれぞれのヨーグルトを食べたマウスの体重増加量を表しています。
人工甘味料であるサッカリンとアスパルテームを摂取した群は砂糖に比べて体重が増加していることが分かります。
人工甘味料であるアスパルテームはカロリーがゼロなので、砂糖よりも摂取カロリーは抑えられるはずです。
しかしトータルカロリーを見てみると、人工甘味料・砂糖問わず同じカロリーを摂取しています。(下グラフ参照)
ヨーグルトからの摂取カロリー
トータル摂取カロリー
つまり
この”過食”こそが人工甘味料の恐ろしさです。
我々の体には甘みを感じるセンサーが膵臓に備えられています。
人工甘味料をとると、このセンサーが刺激を受けて、
そしてインスリンを分泌することで血糖値が下がります。
実際には人工甘味料は体に吸収されないので血糖値をあげません。
こうなると体はエネルギーを強烈に欲するようになり、
人工甘味料を使うことで、摂取カロリーは抑えられますが、
カロリーゼロだからって安易に人工甘味料に手を出してしまうと痛い目にあるかもしれません。
糖尿病リスクを高める
信頼性の高いメタアナリシスによると、
砂糖も人工甘味料も糖尿病リスクを高めることに変わりはありませ
糖尿病リスクを人工甘味料が高めてしまう原因も先ほど説明した空
糖尿病リスクの比較
- 砂糖:ひとさじごとに18%増加
- 人工甘味料:ひとさじごとに25%増加
うつのリスクが高まる
ダイエット以外の面でもアスパルテームには気をつけたいことがあります。
それが「うつ病」の発生リスクの増加です。
50~70歳の約26万人を対象にして研究[2]によると、砂糖に比べてアスパルテームはうつのリスクを増加させることが明らかになっています。
- アスパルテームを含む炭酸飲料:うつリスクが36%増加
- 砂糖を含む炭酸飲料:うつリスクが22%増加
うつリスクをあげてしまう原因はアスパルテームそのものにあるわけではなく、アスパルテームを摂取することによる低血糖状態が引き起こすものだと考えられています。
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パルスイートは問題あり?
公式ホームページ上に「パルスイートの主な甘さはアミノ酸からできた甘味料アスパルテームによるものです」と書かれてあります。
したがってパルスイート≒アスパルテームなので、先ほど説明したアスパルテームの危険性はパルスイートでも同じです。
実際には下記の原材料の通り、アスパルテーム以外の甘味料も使用しているので、危険性は若干低くなると考えられます。
しかし私はわざわざ危険性のある物質を摂取したくないので、パルスイートはおすすめしません。
パルスイートの原材料
粉末還元麦芽糖水飴、エリスリトール、食物繊維(還元難消化性デキストリン)/アラニン、甘味料(アスパルテーム・L-フェニルアラニン化合物、アセスルファムK)、香料、ポリグルタミン酸
カロリーゼロの天然甘味料を使おう
同じくカロリーゼロの甘味料でも天然のものを使用することで、インスリンの分泌を抑えることができます。
インスリンの分泌が起きなければ、太ってしまうことも糖尿病・うつリスクを高めることもありません。
代表的な天然甘味料は「エリスリトール」や「ステビア」になります。
この中でもエリスリトールを使用した「ラカント」はまったく癖がない上に、砂糖と同じ甘さなので分量を変えずに使うことができます。
デメリットは本当にないの?
ラカントは健康を損ねない代わりにパルスイートより高価です。
とはいっても2000円もしない価格で大容量を買うことができるので、糖質からのカロリーを抑えたい方はラカントを選ぶようにしましょう。
ラカントは完全に砂糖の代替品として使用できるので、簡単に痩せることができます。
(パンを作るときは膨らまなかったりするので注意してください)
上手にカロリーゼロの甘味料を使ってダイエットを楽にしましょう!
それではまた!
まとめ
- パルスイートの健康リスク
- パルスイートの原材料であるアスパルテームが問題
- アスパルテームには肥満・糖尿病・うつ病のリスクがある
- カロリーゼロかつ健康リスクの小さい甘味料
- ラカント(エリスリトール+羅漢果):美味しい
- エリスリトール:独特の冷涼感あり
- ステビア:独特のクセあり
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参考文献
- Saccharin and aspartame, compared with sucrose, induce greater weight gain in adult Wistar rats, at similar total caloric intake levels
- Sweetened beverages, coffee, and tea and depression risk among older US adults.